2021年11月9日(火)にオンライン開催された第61回人材紹介コンサルタント勉強会&交流会のテーマは「人材紹介の実務での数字やデータの活用法」でした。
今回もオンライン開催、福岡、札幌からもご参加頂きました。
今回の勉強会の詳細をレポートいたします。
目次
今回のテーマ「人材紹介の実務での数字やデータの活用法」
1.ご参加者
16名、男女比:10:7、年代:20代10名、30代1名、40代6名
領域は、IT、製造、メディカル、若手、クリエイティブ、総合 他
2.グループワークのテーマは「人材紹介に必要な数字やデータとその使い方について意見交換」
・4チームに分かれてのグループディカッション、各チームからは様々な意見の発表がありました。下記に一部をご紹介します。
・決定までのリードタイム、アクティブ求職者数、求人毎の内定難易度、求人数、離職率、産休取得率、ポジション別平均年収 求人倍率 等
・求人企業に対しての使い方や求職者さんに対しての使い方などの事例を交えながら発表して頂きました。
高橋講師からの解説・アドバイス
数字やデータに関心を持とう
労働市場における様々なデータが開示されている時代。人材紹介サービスに使えるデータを収集し、それをきちんと使いこなせるようになりましょう。
事例1:転職マーケットの全体像について(活用の概要)
日本の労働人口は6900万人。うち1年間で転職する人は5%。=約350万人。日本の法人数は400万社。うち80%にあたる320万社が中途採用している。20代半ば~30代半ばの労働人口は1000万人。5%が転職するとして年間50万人(正社員以外の派遣社員やアルバイト社員も含む)いかに中途採用が難しいか。このデータから採用企業やエージェントがやるべきことが見えてくる。
事例2:テレワーク勤務の導入割合について(活用の概要)
テレワーク導入企業数は全体の25%。ということは求人割合も25%。テレワーク求人はなくはないが少ないのが現状。そこに諸条件が加わるので、実際に応募可能な求人はもっと少なくなる。このデータから、応募できる求人があれば丁寧に進めて行こう ということが言える。この事例は高年収帯など、多くの場面でも応用が利く。
懇親会でのトピックス
懇親会はフリートークタイム
高橋講師に様々な質問をしたり、他のコンサルタントにどうしているか意見を聞いたり、カジュアルな交流タイムです。毎回いろんな話題で盛り上がります。今回のトピックスを少しご紹介します。
KPIは必要か
人材紹介業界にはKPI目標があります。各社、各コンサルタント毎にいろんな考え方があると思います。今回も話題にあがりました。この日は「人材紹介の現場では点で仕事をしている。KPIは固まり、面で見るやり方。なので嚙み合わない。でも経営にKPIが必要なのは理解できる。そこを切り分けて運用するのがマネジメントのコツである」という話が出ました。すごく腹落ちしました。
定量マッチングと定性マッチング
人材紹介にはこの両方のマッチングが必要という話ですね。
ご参加者からの声
- ・様々なアドバイスを具体的事例を交えながらご教授頂けた
- ・現場⽬線の実践的なノウハウが聞けた
-
・データーで語ると説得力が増すと言う視点は意識しておりませんでした。
-
・労働人口や求人倍率など、一通りデータは調べても、有効活用できていなかったのですが、本日教えて頂いたような使い方をすると、説得力を持つという事が勉強になりました。 ありがとうございました。
-
・数値を活用して、どう前向きに話を進めていけばいいのか?とても参考になりました。とてもリアルな具体例でわかりやすかったです。ありがとうございました。
-
・とっても勉強になりました。もっともっと伺いしたいことがございました。
-
・ぜひいろんな講義を受けたいと思っております。またよろしくお願いいたします。
-
・とても楽しかったです。また参加させていただきます
-
・様々な人材会社の方と勉強できるのはとても新鮮でした。また参加させていただきます。
まとめ
今回のテーマは、「数字やデータの活用法」ということで、コンサルタントの技術として身に着けておいた方が良い内容でしたが、いかがでしたでしょうか。ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。
さて、今回で2021年の人材紹介コンサルタント勉強会が全ての予定が終了致しました。本年も多くの皆様にご参加を頂きまして本当にありがとうございました。
来年も継続して開催していく予定です。コロナの状況を見ながら来年は久しぶりに会場での開催も出来ればと考えております。来年の予定が決まればメールマガジンやSNSでご案内させて頂きます。
引き続き人材業界の皆様のお役に立てて頂けるようなセミナーやイベントを企画して参ります。どうぞよろしくお願い致します。