【レポート】第70回人材紹介コンサルタント勉強会&交流会_テーマ:ヒアリング

2024年2月6日にオンライン開催された第70回人材紹介コンサルタント勉強会&交流会。講師は株式会社ディーセントワーク代表取締役の高橋秀成氏。

今年最初の勉強会のテーマは「何故ヒアリングをしっかり行うことが大切なのか?」

ご参加いただいたのはコンサルタント10名。
最初に皆さんの自己紹介を簡単にしていただきました。
今回は半数が初参加の方で、「『何故ヒアリングをしっかり行うことが大切なのか?』というテーマにとても興味があった!」という参加理由の方が複数いらっしゃいました。

では早速勉強会のレポートをお届けいたします。
今回のレポートは、インプレッションの古屋が担当致します。

どうぞよろしくお願い致します。

目次

今回のテーマ「何故ヒアリングをしっかり行うことが大切なのか?」

◆あなたはこの履歴書の方と面談をする際に、何をヒアリングしますか?

最初はグループディスカッションからスタートしました。
例題として、履歴書が共有され、
「明日面談する予定の方のこの履歴書を見て、何をヒアリングするか?」
について3~4名のグループに分かれて10分弱話し合ってもらい、その後グループ発表をしてもらいました。

どのグループの代表の方も簡潔に話されたり、まだ出ていない意見だけ言ったりするなど、分かりやすい発表をされていました。
また、最低限のポイントはどのグループもおさえていらっしゃりさすがです。

その中で、最後に高橋氏からは、どのグループ発表でも出なかったヒアリングポイントについてと、それを聞く意図について解説いただきました。

その他にも
・とにかくいろんな質問のバリエーションをもっておくこと
・着眼点をたくさんもつこと
・気づいたことを流さないできちんと指摘してあげる(伝えてあげる)こと
などのポイントもありました。

◆「伝えたのに伝わっていない」「話を聞いてくれない」求職者の方の心理とは?

ヒアリングについての講義では、
「『自分の話を聞いてくれている』と思った人の話はちゃんと聞く」という話がありました。
では「話を聞いてくれない人」に対して、自分はどういう接し方をしてきたか?

相手の話を「よく聞く」ということは、その後相手に「自分の伝えたい事を伝える」という点においても、とても影響力をもつというお話もいただきました。

◆「ヒアリングはやりすぎるくらいでちょうどいい」

「みなさんが思う2倍くらいでちょうどいい」
という話が出た際に、エージェントと採用担当者が聞ける範囲の違いや理由も合わせて説明いただき、エージェントの介在価値にもつながりクライアントとの信頼関係を築くうえでも、この「適切なヒアリング」は重要なんだなと感じました。

◆どのコンサルタントでも実践できる

今回の講義の内容を、マルっとそのまま大きな組織の中で実践することは難しいでしょう。
ただ、組織の中で大勢いるコンサルから「頭一つ出る/成果を出す」には、
・あと1つでいいからいつもの質問から増やしてみる。
・1つ深掘りして聞いてみる。
ということは可能。それだけでも求職者の印象は違うという話もありました。

質疑応答では・・・

・高橋氏のヒアリング内容の一例や準備
・要求高い人に対して高橋氏のやることとやらないことは?
などに関して、高橋氏が必ず聞く事、その理由やその伝え方などを具体例を出しながら講義いただきました。

 

懇親会では・・・

今回、質疑応答に関しては懇談会の中で行っていくようにしたので、
ご質問タイムとしての時間を過ごしました。

・個人情報は触れちゃいけないものではない。ただその意図を明示することも大事

・手をかけるべき求職者とそうじゃない求職者の対応方法

などのご質問や話題で盛り上がりました。

ご参加者からの声

・これまで見落としていた細かな指摘などの重要性を改めて感じました

・ヒアリングの”深さ”についてのイメージをつかむことができました。

・どれだけ1人あたりに時間をかけているか等具体的にうかがえたのは学び大きかったです。

・一人の求職者に4回に分けて7.5時間かけることに衝撃を受けました。

まとめ

このテーマをするにあたり、講師の高橋氏は承諾率が9割以上という話をされていてとても驚きましたが、講義を聞いていくうちに、その理由がよくわかり、納得感がありました。

高橋氏が実践している具体事例もたくさんお伝えいただいたので、
参加者の方には、1つでも実践できることを持ち帰っていただけていれば嬉しく思います。

また、今回は今まで何度かご参加いただいている方もいらっしゃって、
「ヒアリング(聞く)」の重要性に関しては、この勉強会では何度も重要なポイントとして出てきていますが、それでも「参加するたびに新しい気づきがある」というお声をいただき、まさにその通りだと感じました!

今回もご参加頂きました皆様、どうもありがとうございました。

 

次回の第71回人材紹介コンサルタント勉強会&交流会の開催は2024年5月14日(火)です。
予定ですが、次回は4月に改正が予定されている「求人票記載内容の変更」に関するテーマを検討しています。
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講師高橋秀成氏の著書「だから御社は採用ができない」のご紹介

著者:高橋秀成氏のご紹介

たかはし ひでなり
1979年11月30日東京生まれ。高校を卒業し、フリーターを経て大手求人媒体社入社。その後、求人広告代理店1期生として転職。様々な経験を経て、直接雇用に携われる人材紹介会社へ転職。2010年退職。2011年起業。
戦略系コンサルティングファームと共同で会社設立。3年で譲渡。2015年、株式会社ディーセントワーク設立。
インプレッションアカデミー主催の人材紹介コンサルタント向け勉強会の講師として現在9年目を迎えます。エージェントの経営をしながら自らもトップコンサルタントとしてご活躍中。年間の売上実績は1億円を超える。最近は、TV 番組やラジオのレギュラー番組にも出演。また、本を出版するなど多方面でご活躍中。
渋谷Bar Olim オーナー。
DOSA(一般社団法人スポーツ能力発見協会)を通じてパラリンピアンに出資。
2022年北海道帯広市に移住。

本の内容

第1章 現在の労働市場は危機
第2章 最初に法律・労働法を理解しなさい
第3章 御社は「いい人」がわかっていないから採用できない
第4章 あなたの会社は存在すべき会社なの?
第5章 採用は終わりではない。始まりだ

・今なぜ採用が難しい時代なのか?
・採用できる会社になるために、企業はどう変わっていくべきなのか?

 

データに基づいた分析、コンプライアンスからの視点、離職率や人を生かす仕組みにも触れられています。
そして実際の事例も豊富に書かれており、とてもわかりやく読みやすいです。

企業はもちろん、エージェントさんにも是非読んで頂きたいです。